日本農業年報 55

食料自給率向上!
−食料安全保障への道筋−


編集代表:梶井 功

編集担当:後藤光蔵

 食料不足、価格高騰により途上国では暴動が発生。今、世界の食料・農業情勢はどうなっているのか。WTO体制下における農産物の価格低下・高齢化・担い手減少等で脆弱化した日本の農業に、生産力向上は可能か。政策のあり方や方向、土地利用、技術開発、消費生活改革等自給率向上に向けた諸課題を検討する。

 A5判/定価(本体価格3,300円+税)/2009年1月刊

 ISBN978-4-541-03611-7


<主要目次>

T 総論
〔T〕いま、日本の農業政策に問われているもの(梶井 功) 
〔U〕大きく変化した世界の食料・農業情勢 @−世界の穀物需給状況と変化の要因−(小沢健二)
〔V〕大きく変化した世界の食料・農業情勢 A−中国農業の動向と世界の穀物需給への影響−(池上彰英)
〔W〕大きく変化した世界の食料・農業情勢 B−インド農業の構造と世界穀物市場への影響−(須田敏彦)
〔X〕食料危機に世界はどう立ち向かうのか−日本の役割と責任−(内田英憲)

U 生産力基盤の検証
〔T〕自給率向上を支える農業の多様な担い手像−現実と可能性−(谷口信和・李 侖美) 
〔U〕食料自給率向上のための農地利用のあり方(矢口芳生)
〔V〕稲・麦・大豆輪作体系確立の課題(土田志郎)
〔W〕日本畜産の現状と土地利用型畜産の課題と展望−北海道酪農を対象に−(荒木和秋)
〔X〕放牧−低投入型農地利用の地代負担力と放牧畜産展開の課題−(千田雅之)

V 自給率向上に向けての運動と政策課題
〔T〕水田・畑作経営安定所得対策の検証と課題−秋田県大潟村の実態を踏まえて−(佐藤 了) 
〔U〕食品の信頼性確保に向けて−食品トレーサビリティの導入から定着へ−(矢坂雅充)
〔V〕米消費拡大から非主食用米生産へ(蔦谷栄一)
〔W〕地産地消と食育で自給率を上げる!−ファーマーズマーケットによる生産 ・流通・消費改革の提案−(山本雅之)
〔X〕地場産物による学校給食、課題は何か−おいしさと やさしさと あんぜんを−(高鷲幸助)
〔Y〕「緑提灯」運動−飲み・食べることを自給力向上につなげる−(丸山清明)

W 国際的視野から
〔T〕2008年7月WTO閣僚会合・ラミー調停案の内容と日本農業の課題(服部信司)
〔U〕現代EUにおける食料安全保障と農業政策(溝手芳計)
〔V〕食糧主権の理念と運動(山本博史)

   

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