攻めの保護農政
―直接支払で「TPPに負けない日本農業」


村田泰夫 著  

生産調整や高い関税で国内の農産物価格を維持して農業を守るよりも、欧米同様、国内市場を開放し価格は市場の需給に任せ、政府が生産者の所得を補償する「直接支払」で農業を守るべきだ。市場開放により失われる「かけがえのない価値」を持続するため、国民全体で国内農業を守るという国民的合意の形成につなげる「攻めの保護農政」を提言する。

A5判/定価(本体価格1,500円+税)/2011年7月刊
ISBN978-4-541-03777−0


<主要目次>

【第T章 混迷するTPP論議を斬る】
第1節 国論を二分するTPP論議
第2節 TPP加入推進と反対の論理
第3節 「強い農業」は実現できるのか
第4節 TPPと国内農業維持は両立できないのか
第5節 「直接支払制度」が農業を救う

【第U章 戸別所得補償制度を検証する】
第1節 モデル対策は成果を上げたのか
第2節 本格実施は評価できる直接支払か
第3節 農政の今後の検討課題 第4節 グローバル時代の「攻めの保護農政」

【第V章 国民全体で農業と地域を守る】
第1節 新「基本計画」のめざすもの
第2節 直接支払制度の露払い役を果たした「中山間」
第3節 地域を元気にする6次産業化
第4節 食料危機と日本農業の今後
第5節 日本農業のあるべき姿を描く

   

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