祖田修 著作選集 第2巻 地方産業の近代化構想−前田正名の思想と運動−
祖田 修 著 前田正名は明治期の地方経済発展に尽くした代表的人物である。フランス留学で得た国際感覚を持ちつつ、政府が主導する「移植大工業政策」に意義を示し、帰国後は泥臭く全国各地を行脚して「地方産業振興」の重要性を訴えた。そのひたむきな姿勢と行動力は、現代の地域主義運動に引き継がれている。 A5判/416ページ/定価(本体価格4,800円+税)/2017年3月刊 ISBN978-4-541-04133-3
第1部 地方産業の思想と運動 序章 課題 第1章 殖産興業政策の展開と『興業意見』の編纂 第2章 地方産業と国民生活の実態 第3章 『興業意見』の政策構想 第4章 『興業意見』の政策構想の挫折 第5章 地域産業振興運動の展開 第6章 石川理紀之助の農村計画 第7章 波多野鶴吉の地域計画 第8章 星野長太郎の共同販売運動 終章 第2部 前田正名(伝記) 第1章 出生と生い立ち 第2章 長崎遊学と維新変革への参加 第3章 フランスと前田正名 第4章 殖産興業政策への参加 第5章 『興業意見』の編纂と政策構想の挫折 第6章 官界復帰と農工商調査の実施 第7章 地域産業振興運動の展開 第8章 町村是運動と開田事業 第9章 地域産業振興運動の再開 第10章 結び