東アジアにおける森林・木材資源の持続的利用 ―経済学からのアプローチ―
馬 駿・今村弘子・立花敏 編著
国際的な視野から東アジア3カ国(日中韓)の森林資源の保全と利用の問題は、この地域だけではなく、世界全体の持続的成長を考える上でも今後ますます重要な課題になる。富山大学極東地域研究センターは2016年から2年間、東アジアの森林・木材の利用について、中国、韓国の専門家と共同で調査・研究を進めてきた。その成果を本書にまとめた。 A5判/228ページ/定価(本体価格2,800円+税)/2018年3月刊 ISBN978-4-541-04176-0
はしがき、序章(馬 駿) 第T部 森林資源の多面的機能と木材の重要性 第1章 森林の生態系機能と生態系サービス(和田直也)、第2章 東アジアにおける森林資源と木材利用 (立花 敏) 第U部 森林・木材資源の利用 第3章 中国の森林:現状と政策(今村弘子)、第4章 中国の木材流通:歴史,役割,そして示唆(柯 水発・喬 丹・孔 祥智)、第5章 韓国森林と林業の現状と推移(金 世彬・李 昌濬・李 普輝)、第6章 日本における森林管理と木材利用:関連政策と木材需給(立花 敏) 第V部 木材産業の構造と貿易 第7章 木材製品における産業構造と貿易パフォーマンスに関する日中韓比較研究(馬 駿)、第8章 韓国木材産業の国際分業構造と競争力(金 奉吉)、第9章 長期的な森林保全における古紙リサイクルの影響: 東アジアを例に (山本雅資) 第W部 森林・木材資源・貿易に関する新しい分析アプローチ 第10 章 リモートセンシングと経済分析:森林研究への活用を例に(山本雅資・杉浦幸之助)、第11 章 国際貿易の実証分析:R 言語による実装(伊藤 岳)