祖田修 著作選集 第4巻 日本のコメ問題論集 −アグリ・ミニマムの思想−
祖田 修 著
日本農業の“聖域”として長らく守られてきたコメ生産、コメ生産農家は、農産物貿易自由化の波にどう対抗し、自らの立場を築いていくのか。著者は、それぞれの国の地理的条件や生産環境の違いをお互いに尊重し、産業的特性、社会的特性等を共有するなかで、アグリ・ミニマム(最小限の農業の維持)の重要性を主張する。 A5判/252ページ/定価(本体価格4,800円+税) 2018年5月刊 ISBN978-4-541-04247-7
第1部 コメを考える 第1章 世界のコメ生産の構造 第2章 コメ戦争をめぐる現実 第3章 自由化の嵐とコメ・農業論議 第4章 保護と自由のはざま 第5章 食生活から見たコメと農業 第6章 日本の稲作をどうするか 第7章 “聖域”コメと食管制度のゆくえ 第8章 文明史の中の農業 第2部コメ政策と貿易自由化をめぐる諸論考 T アグリ・ミニマムの合意が必要 U ガット農業交渉の経緯と現実 V 農業保護と貿易摩擦をめぐる討論 W 農産物貿易問題の経緯と日本農業の将来 X 食の安全・安心と農業の方向 Y 米の社会経済史 付論 島根県安来地方の田植え唄