戦後日本の食料・農業・農村 第4巻 低成長期


戦後日本の食料・農業・農村編集委員会 編
 

高度成長期では需要は右肩あがりで、商品は作れば売れた。しかし1970年以降の低成長期に入ると需要は低迷し、それに伴って農産物の価格が下落、質の向上や差別化が求められ、生産調整の時代に突入した。低成長期の農業がどのような状況におかれ、対応していったかを考察する。

A5判/252ページ/定価(本体価格7,000円+税)
2018年7月刊

ISBN978-4-541-04258-3


<主要目次>

第1章 基本法農政の帰結
 第1節 1970年までの構造変動
 第2節 基本問題調査会の想定と現実
 第3節 農地価格の土地価格化
 第4節 選択的拡大策の帰結
 第5節 農業生産力の高度化
 第6節 “貧農”の“土地持ち労働者”化と“借地型上層農”の形成
第2章 1970年農地法改正−自作農主義農地法から借地容認農地法へ
 第1節 改正前史
 第2節 1970年農地法改正
 第3節 農用地利用増進事業の創設へ
第3章 食生活および食料供給の構造変化と食品産業
 第1節 食料消費・食生活における変貌とその要因
 第2節 食品産業の構造変化とその要因
第4章 農産物過剰化下の生産対応
 第1節 ミカン価格暴落と産地の対応
第5章 農業技術と生産力の発展
 第1節 稲作中型機械化体系の成立と生産力格差の形成
 第2節 野菜
 第3節 果樹農業における技術展開と生産力

第6章 農業協同組合の軌跡
 第1節 農業情勢への系統農協の対応
 第2節 低成長下の事業と経営
 第3節 地域農業の発展と農協の役割
 第4節 系統農協の組織問題

   

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