南東アラスカ先住民のくらしと生態系の保全


奥田郁夫 著

アメリカの国有林野保全活動を研究する中で著者は、アラスカ州、とりわけ熱帯雨林にあり豊かな自然に恵まれた南東アラスカに興味を持って研究を続けてきた。アラスカ先住民、インディアンのひとびとは1959年のアラスカ州成立以降も土地の配分を確定されておらず、その後、配分を機に他州とは違うやり方で経済的自立を図ってきた。本書はその過程を克明に描いている。

A5判/194ページ/定価(本体価格2,500円+税)/2018年10月刊

ISBN978-4-541-04267-5


<主要目次>

目次 はしがき 
序章 本書の課題と構成 
第1章 アメリカ合衆国における自然の「保護」と「保全」思想の源流 
第2章 アラスカ先住民による木材生産と持続可能な森林管理−アラスカ先住民のcorporation方式による土地所有権の確立過程について―
第3章 アラスカ先住民による木材生産と持続可能な森林管理−1980年代南東アラスカ・先住民企業の木材生産と持続可能な森林管理−
第4章 南東アラスカの国有林における木材生産と持続可能な森林管理−1990年代アラスカ州トンガス国有林における保全政策について―
第5章 2000年代南東アラスカにおける木材生産の縮小と持続可能な森林管理  
第6章 アラスカにおける土地配分と「自然保護」をめぐる対立の10年−ANCSA of 1971からANILCA of 1980まで−
第7章 グレイシャー・ベイにおけるフーナ・トーテム・コーポレーションの観光開発
終章 まとめにかえて

   

| 農林統計協会ホームページ| 新刊書| 購入方法 |