日本農業年報65
食と農の羅針盤のあり方を問う−食料・農業・農村基本計画に寄せて−


谷口信和:編集代表
安藤光義:編集担当

2019年8月6日公表の「食料自給率」(カロリーベース)は37%まで落ち込んだ。その状況の中、現在の基本計画の進展度を検証し、「食料安全保障」等について基本計画の果たすべき役割について識者が論説した。またEU、スイスなど海外の安全保障についても紹介した。そして、13団体のステークホルダーからの意見を集めた。

A5判/220ページ/定価(本体価格2,800円+税)/2019年12月刊

ISBN978-4-541-04304-7


<主要目次>

はしがき 総論 食料・農業・農村基本法における食糧自給率と基本計画の意義(谷口信和) 
第?T部 基本計画を再考する―食料安全保障の視点から―
第1章 食料自給率・自給力からみた基本計画の検証(矢口芳生)、第2章 格差と食料(小嶋大造)、第3章 食料需給構造の変化からみた基本計画の検証(鵜川洋樹)、4章 再検討が迫られる構造政策と農地中間管理機構(安藤光義)、第5章 「持続可能な食と地域づくりに向けたJAグループの取り組みと提案」について(馬場利彦)、第6章 食料の輸入依存と国際貿易協定(服部信司)、第7章 EUの食料安全保障(石井圭一)、第8章 スイスの食料安全保障と国民的合意の形成(平澤明彦)、第9章 米韓FTAで危機が深化する韓国の農業・農村(柳京煕)
第?U部 私たちはこう考える―ニッポンの食と農の未来系 憂う我が国(薮田秀行)、憲法と人権(坂本進一郎)、リーダー養成と所得確保の施策展開が急務(吉弘昌昭)、農業の持続的発展と農村の再生(柚木
茂夫)、支えあう集落と家族農業の残る政策を(北沢俊春)、全日農は未来に責任を持った食と農をめざす(市村忠文)、私たちが「基本計画」に求めるもの(真嶋良孝)、我が国の酪農経営の現状(三国貢)、保育園・幼稚園・学校給食をオーガニックに!(久保田裕子)、食品ロスと食の未来(田中入馬)、
欧米先進国の“畜産革命”と日本社会の現状(松木洋一)、飼料用米の定着・拡大こそ食品安全保障の要である(信岡誠治)、新たな「食料・農業・農村基本計画」に関する意見(並木崇)

   

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