農政記者四十年
〜食と農のララバイ、あるいは大震災十年とコロナ禍〜


伊本 克宜 著

わが国唯一にして最大の農業専門日刊紙「日本農業新聞」。その記者として40年にわたる取材・報道活動を振り返り、国内外における、その時々のエポックメイキングな出来事について舞台裏の内情披露も交えて回想する。大物政治家やJA会長等との交流を通じて放ったスクープ記事も数多い著者のマスコミ人としての気概を知る格好の書でもある。

A5判/386頁/定価2,640円(本体価格2,400円)/2021年6月刊

ISBN978-4-541-04333-7


<主要目次>

プロローグ
第1章 遥かなる「食料安保への道」
−激動の昭和、平成、令和を駆け、時代と伴走した農政記者の記録である。歴史に刻んだ数々の記事は、過去、現在、未来への視座とも重なる。
第2章 襲う自由化の「巨大津波」
−食料安保を巡る「同床異夢」。食料主権を目指す〈道〉はまだ遠い。
第3章 メガFTAと「4面作戦」展開
−相次ぐ自由化の巨大波が日本農業を襲う。国際交渉の重大局面は、いつも政治の空白を突く。
第4章 農協ショック・ドクトリン
−農協への理不尽な攻撃は続く。急進的な「官邸農政」に抗し、自己改革で反転姿勢を目指す。
第5章 全農半世紀 試練と挑戦
−問われ続けた経済事業の在り方。言われなき批判も含め幾多の試練を乗り越え、全農は再び挑戦を加速する。
第6章 農林族群像と農政
−専門知識を有する自民農林族は農政展開に欠かせない存在だ。時々の政権の曲折を経ながら、食と農を守る道への模索が続く。
第7章 検証・菅政権
−コロナ禍で菅政権の先行きは一段と不透明に。乾坤一擲の解散・総選挙はいつか。
第8章 邂逅 地方記者十二年半
−記者の〈背骨〉となる珠玉の地方取材の十二年半を振り返る。
第9章 「平成30年農政史」考
−平成30年の30年は現在に続く農政の全てが凝縮された。
第10章 大災・コロナ・Rの時代
−令和農政は担い手の家族農業の総力戦で自給率底上げが急務だ。
エピローグ
−あるいは最後のつぶやき 進め日本農業「宙船」
終わりに

   

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