生鮮野菜流通システムの再構築
―需給調整、安定供給、周年供給の視点から考える―


池田真志 著

スーパーマーケット等の食品流通の仕組みはどうなっているのか。その疑問について著者は、食品の中でも生鮮野菜を研究対象として、需給調整、安定供給、周年供給の視点から明らかにしようと試みた。本書の特徴は大きく2つ。1つ目は、川下側の企業のみでなく、生産と流通にかかわる全体(フードチェーン)を調査したこと。2つ目は、生鮮野菜流通で非常に重要な問題である需給調整の方法を明らかにしている点である。

A5判/174ページ/定価3,080円(本体価格2,800円)/2021年3月刊
ISBN978-4-541-04348-1 C3033


<主要目次>

第1 章 本書の目的と生鮮野菜流通の変化
1.本書の研究の背景と目的 2.本研究のアプローチ 3.生鮮野菜流通システム再構築の背景 4.卸売市場流通と生鮮野菜流通の変化
第2 章  スーパーマーケットによる「顔が見える」野菜の流通
1.はじめに 2.生鮮野菜流通における「個別化」の進展 3.「個別化」した流通の需給調整とリスク分担  4.青果物流通の歴史における流通の「個別化」  5.生産―流通―消費関係の変化 6.小括
第3 章  外食チェーンによる契約栽培・農業参入の成立メカニズム
1.はじめに 2.外食チェーンによる契約栽培・農業参入と生鮮野菜調達の特徴 3.契約栽培・農業参入の成立メカニズム 4.小括
第4 章  外食チェーンによる生鮮野菜の周年調達体制の構築と農業参入の意義
 1.はじめに 2.研究対象企業の生鮮野菜調達の概要 3.A 社によるトマトとレタスの周年調達体制 4.A ファームの設立と周年供給体制 5.自社農場の役割と流通形態 6.契約栽培先の農業法人との共同出資による農業参入の効果と意義 7.小括
第5 章 生協の宅配事業における需給調整システム
 1.はじめに 2.パルシステムにおける青果物流通 3.需給調整システム 4.小括
第6 章 消費者向けカット野菜の流通特性
1.はじめに 2.消費者向けカット野菜の流通形態 3.加工特性による川上側への影響 4.商品特性による川上側への影響 5.小括
第7 章  川上・川中の企業による生鮮野菜の周年供給体制の構築
 1.はじめに 2.生産者組織による周年供給体制の構築 3.農業関連企業による周年供給体制の構築 4.青果物専門流通業者による周年供給体制の構築 5.小括
第8 章 生鮮野菜流通システムの再構築
1.本書で明らかになったこと 2.生鮮野菜流通システムの再構築 3.生鮮野菜流通システムの再構築をとらえる枠組み 4.本書に残された課題

   

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